僕がトレードで一番悩んできたのは、エントリーではありませんでした。
(エントリーについては以下記事をご参照ください)
「どこで入るか」は、条件設定と検証を積み重ねれば、ある程度の答えにたどり着けます。時間はかかるけれど方法論は存在します。
でも「どこで出るか」は、もっと難しかった。
TP1に到達した瞬間、全部決済したくなります。 その後さらに伸びていくチャートを見るたびに、「あそこで粘っていれば」と後悔します。 逆に粘っていたら、いつのまにか含み益が消えて、結局損切りになる。
出口は、毎回こういう話の繰り返しでした。
分割利確を「ルール化」するのは、思ったより難しい
このSubstackでも何度か書いてきました。
僕の出口設計は、3段階の分割利確です。
TP1到達:50%決済。SLを建値と初期SL価格の中間点に移動
TP2到達:30%決済。SLを建値に移動
残り20%:逆シグナルが出るまで引っ張る
理屈は単純です。でも、実際にこれを毎回手動でやろうとすると、想像以上に手間がかかります。
ポジションを3つに分けて発注する。それぞれにSLとTPを設定する。TP1が決済されたら、残り2つのSLを中間点(建値と初期SL価格の中間点)に移動する。これを、チャートを見ながら一人でこなしていく。
焦る。ミスが出る。結局「まあいいか」で一括決済してしまう。
規律が崩れるのは、意志の問題じゃありません。仕組みがないから崩れるのだと、ようやく気づきました。
だから、ツールを作りました
使っているトレードプラットフォームはcTraderです。カスタムインジケーターをC#で書けることを知ったとき、「これは作れるかもしれない」と思いました。
数日かかけて完成させたのが、SplitEntryPanelです。
チャート上に小さなパネルが表示されます。SL価格を入力して、BUYかSELLを押す。それだけで、僕の出口戦略どおりの3分割の発注が完了します。
このツールが何をするか、正直に書きます
機能を整理すると、以下の3つです。
1. SL価格から自動でロットを計算する
入力したSL価格と口座残高をもとに、リスク割合(デフォルト1%)に収まるロットを自動計算します。「今回のトレードは何ロットにすれば-1%に収まるか」をいちいち電卓で叩く必要がなくなります。
2. 3分割で同時発注する
計算されたロットを50%・30%・20%に分割し、それぞれTP1(1R)・TP2(2R)・TP3(3R)を設定して同時発注します。ボタンひとつで3つのポジションが開きます。
3. TP1決済後にSLを自動調整する
TP1が決済されたことを検知すると、残り2つのポジションのSLを「建値と初期SLの中間点」に自動で移動します。最悪の場合でも損失が半減する位置にSLが動く、という設計です。
なぜこの設計にしたか
1R・2R・3Rという等間隔のTPについて、補足しておきたいと思います。
これは「必ずここで伸びる」という予測ではありません。検証に耐えられる再現可能な出口の基準として選びました。
「なんとなくここまで伸びそう」
「抵抗線がある気がする」
そういう感覚的な出口は検証できません。1R・2R・3Rは検証できます。どのRで利確するのが自分の戦略に合っているか、過去データで確認できます。
出口を感覚に頼らないための、最低限の条件設定だと思っています。
TP1決済後のSL移動も同じ考え方です。「TP1が取れたなら、最低でも元本の半分は守る」というルールを、自動化しただけです。感情が入る余地をなくしました。
こういう方に使ってほしいです
cTraderを使っている
分割利確をルール化したいのに毎回手動でやってミスが出る
発注のたびにロット計算を手動でやっている
SL移動を忘れてせっかくの含み益を潰したことがある
このツールはそういう「仕組みの問題」を解決するためのものです。
逆に言えば、エントリーの判断はこのツールには関係ありません。「いつ入るか」は、自分の戦略と検証で決めます。このツールはあくまで「入ると決めた後」を担います。
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対応プラットフォームは cTrader(PC版) のみです。このあとに記載したインストール手順に沿って設定してください。



